人の形を創りはじめて45年が経つ。
どんなに小さなモノにもその存在には意味があり、生命が宿る。
形を作るより、ココロを創ることを忘れない。
私の“モノ創り”の原点である。
タナカ マサオ
~時代に応えるるキャラクター~
時の流れと共に 人の求めるモノが変わり 価値観も変わる。
モノや地域振興も 今までとは違う新しい付加価値が求められる。
だから、自分もキャラクターも その新しい時代に応えられるように
“イノベーション” し続けていかなければならない。
=心安らぐ美しさ、雪国が紡ぐ芸術=
小千谷市の二つの伝統文化
小千谷縮 + 錦鯉 のコラボレーションにより生まれた
錦鯉の置物 nishikigoi figurine
【ちぢみ布】の風合いが
日本情緒を醸し出します。
◆小千谷縮の錦鯉人形『ちぢみ』オンラインショップ
https://nishikigoi.base.shop
“震度7”中越地震から生まれたキャラクター
2005年の中越地震の後、小千谷市のイメージアップに繋がる創作事業としてキャラクター創りの話があった。
身も心もズタズタにされたあの忌々しい地震!当時の私は創作意欲は勿論のこと、生きる意欲さえ失いかけていた。
その冬、モチーフ探しに毎日図書館に通った。今まで知ったかぶりをしていた故郷の文化や風土記を再読してみた。懐かしい方言も改めて学び、自分も長い歴史の中の一遍に生きていることを感じた。
辿り着いたデザインコンセプトは『被災した心が元気になれるもの』を創る。
安心でき、勇気がもらえ、元気が出るキャラクター。 包み込む温かさがあり、共に支えあい生きていけるキャラクター。
翌春『よし太くん』が誕生した。モチーフは江戸時代より小千谷に続く国指定重要無形民俗文化財の『越後の牛の角突き』である。名前の“ヨシターッ!”は勢子が牛に掛ける掛け声からとった。この地方では “頑張った、頑張った、よくやった” とほめる意味の言葉でもある。
誰かが心の傷を治癒してくれることは決してない。どんなものでもいい、自分自身で立ち上がる何かきっかけを掴んで、自らに『ヨシターッ!ヨシターッ』と声をかけながら、一歩ずつ復興していくしかないのである。
copyright Ⓒタナカマサオ 2020